英語を話せるようになりたいのに、言いたいことが口から出てこない。
そんな悩みを持つ方はとても多いです。単語や文法をたくさん覚えても話せないのは、勉強量が足りないからではありません。考え方のスタート地点が少しずれているだけのことがよくあります。
この記事では、初心者がまず意識するだけで実力が大きく変わる2つのポイントをご紹介します。
ポイント①:日本語を日本語のまま英語にしようとしない
まず認識してほしいのは、日本語と英語は全く違う言語だということです。
単語を置き換えれば英語になる、と私たちはつい思ってしまいます。
でも言葉は、単語の置き換えではなく「ものの見方」の違いでできています。
たとえば日本語は主語をよく省略します。「今日は暑いですね」「行きます」「疲れました」。
主語がなくても、状況で伝わるからです。ところが英語では、基本的に「誰が」「何をする」をはっきり言います。
また、「よろしくお願いします」「お疲れ様です」「どうも」のように、場面や関係性に頼った表現は、そのままでは英語になりません。辞書で調べても、ぴったりの一語は見つからないのです。
この表現を無理に直訳しようとして、頭の中でフリーズしてしまう。これが初心者が話せなくなる大きな原因です。
だから最初に、「日本語と英語は別のルールで動いている」と割り切ってしまいましょう。日本語をそのまま英語に変換しようとするのをやめる。 これが第一歩です。
ポイント②:抽象的な表現を具体的にする
では、日本語をそのまま訳せないなら、どうすればいいのでしょうか。
答えは、一度、日本語の中で言い換えることです。それも、抽象的な表現を具体的な表現に変えます。
例:「儲ける」
「儲ける」を英語にしようとすると、make a profit、earn、gain など、いろいろな単語が出てきて迷います。
そこで、「儲ける」を具体的にしてみます。
- 儲ける → お金をたくさん得る
- →
I get a lot of money.
中学校で習う単語だけで、ちゃんと伝わります。
例:「頑張ります」
「頑張ります」も、実はとても抽象的です。何をどう頑張るのでしょうか。
- 頑張ります → 全力でやってみます
- →
I will try my best.
例:「検討します」
- 検討します → もう一度よく考えます
- →
I will think about it again.
例:「成長したい」
- 成長したい → 去年よりも上手に話せるようになりたい
- →
I want to speak better than last year.
いかがでしょうか。難しそうに見えた日本語も、具体的にすると驚くほどシンプルになります。
具体化のコツ
抽象的な言葉に出会ったら、次の質問を自分に投げかけてみてください。
- 誰がやるの?
- 何をするの?
- どうなるの?
- 目に見える形で言うと、どんな場面?
この質問に答えていくと、自然に簡単な文章が出てきます。
実は、中学英語で足りることが多い
ここまで読んで、お気づきかもしれません。具体的にした日本語は、中学校で習う基本的な英語で言えるものがほとんどです。
get、have、go、make、think、want、like。こうした基本の動詞だけで、日常会話の大部分はカバーできます。
英語が話せないと感じている人は、「難しい単語を知らないから話せない」と思いがちです。でも実際は、言いたいことが抽象的なままだから、英語にできないことが多いのです。難しい日本語も、具体的にしてみれば、意外と簡単な英語で済みます。
練習のやり方:3ステップ
最後に、今日からできる練習方法をまとめます。
ステップ1:言いたいことを日本語で思い浮かべる
たとえば「この仕事は儲かるよ」。
ステップ2:日本語のまま、具体的な日本語に言い直す
「この仕事で、お金をたくさん得られるよ」。
ステップ3:中学英語で言ってみるYou can get a lot of money from this job.
イメージとしては、和文を一度、具体的な和文に変換してから、英語にするというワンクッションを入れる感じです。慣れてくると、このワンクッションは自然に短くなっていきます。
まとめ
英語初心者が気にしたい2つのポイントを、もう一度整理します。
- 日本語を日本語のまま英語にしようとしない。 日本語と英語は全く違う言語だと認識する。
- 抽象的な表現を具体的にする。 一度、日本語を具体的な日本語に言い換えてから英語にする。
この2つを意識するだけで、「何て言えばいいかわからない」という場面が確実に減っていきます。難しい単語を増やす前に、まずは言いたいことをシンプルにする練習から始めてみてください。英語はもっと気楽に話せるようになります。
自分が知見を受けた素晴らしい本
